シーリングとコーキングの違いとは?

結論的にはおなじです。にこにこ職人さんシーリングです!と言います。

シーリングとコーキングは、どちらも同じ役割を持っており、明確な違いはありません。

建築業界、メーカーの商品名、施工人によって呼び方が異なる

歴史的な流れで言うと、コーキングは1950年頃より輸入され、国内生産が開始されました。
最初のシーリング材が油性コーキングであったこと、後に世に出てきたシーリング材やシーラントにより、混在した呼び方が今でも残っています。
また、メーカーの商品名に現在でもコーキングの名称が使用されていることがあり、業界や施工人によって呼び方が変わります。

にこにこリフォームでは、シーリングの呼び方に統一しています。職人さん曰く、シーリングの方がカッコいいと言います。笑笑

シーリングとは何?

主には、防水性、耐久性を高める役割

シーリングとは、建材を固定し、いずれも目地にゴムのような詰め物をして水が入り込むことを防ぐ、目地に封をする目的で使用します。

壁と壁の隙間をシーリング材で埋めています

主に、建物自体の劣化防止、どうしてもできてしまう外壁部分や建材と設備の継ぎ目に埋めることで防水性を高める、外壁と窓サッシ、浴槽と壁などの建材同士のぶつかりを防いで耐久性を高める、地震発生時の壁面のひび割れ防止、雨漏りや水漏れの応急処置、外壁に施工すると外壁材の負担軽減などの役割があります。

どういう時に必要?

目地に隙間や亀裂がある場合に行います。下の画像のような現象がおこると必要になってきます。

なぜ必要なのか・・・?

そのままにしておくと、隙間や亀裂から雨や湿気などの水が入るからです。水が入ると壁に浸透します。木材や断熱材などの腐食やシミ・カビ・や雨漏りの原因になったりします。

外壁の内側に水は大敵なのです。

シーリングの種類・寿命

シーリングの種類、使用場所、特徴、効果、耐久年数

種類使用場所特徴効果耐久年数
ウレタン外壁、コンクリート、石材スレート、木材、金属、ALC目地、柱と壁の隙間、配管・ダクト回りの目地などシーリングの上から必ず塗装・材料との弾力性やひび割れ、目地に対する気密性が高い
・硬化後、ゴム弾力性を持つ
・スレートやコンクリートなどに対して汚れない
・耐久性が一番ある
5~10年
変性シリコン外壁、窓サッシ、換気扇の排気口、配管、玄関まわり、ガラスを除くカーテンウォール目地など・シーリングの上からの塗装は不要
・ウレタンとシリコンのいいところを持っている中間剤
・硬化時間が短い
弾性、追従性5~10年
シリコン浴室、キッチン、洗面台、ガラス回りなど・原料はウレタン樹脂
・油分を含むため、外壁には向かない
・耐候性、塗装性に優れている
防水効果約10年
ポリサルファイド(PPS樹脂)大理石、タイル目地、サッシ、ガラスとサッシのグレージング、屋上シート防水下地端末部目地、笠木のジョイント部、PCコンクリート、配管・ダクト回りの目地など表面仕上げ性が良い、接着性が安定・表面にゴミ・埃が着きにくい
・硬化後も柔軟性を保つ
・耐熱性(-20~80度)、耐久性に優れている
5~10年
アクリル系モルタル壁のひび割れ、サッシと壁の隙間、天井と壁の隙間、ALCパネル目地など湿った箇所にも使用可・硬化後、弾性体になる

5年
ブチルゴム系パネル・ボードの継ぎ目、屋根防水層の立ち上がり、配管・ダクトなどプライマー無しで付着・粘着力が強く、皮膜を形成するが、内部は非硬化5~10年
油性系パネル・ボードの継ぎ目、窓・ドアなどの枠、屋根防水層の立ち上がりなど酸素と反応して表面だけ硬化し膜を張る・粘着力が強く、皮膜を形成するが、内部は非硬化5~10年

シーリング1液と2液の違い

1液

湿気硬化型タイプ(空気中の水分や湿気に触れることで化学反応を起こし、固まる材料のことを言います。)で、塗料缶、溶剤と呼ばれる希釈材を混ぜ合わせ、使用します。

メリットは、価格が比較的安価、混ぜるものが塗料缶と溶剤のみで煩わしさがない、余った分は翌日に持ち越せる点です。
デメリットは、耐久性や対候性が2液より劣る、塗料缶の使用期限が短い、塗装できない材質がある点です。

2液

反応硬化型タイプ(硬化剤を混ぜ合わせることで化学反応を起こし、固まる材料のことを言います。)で、主剤、硬化剤、溶剤の3つを混ぜ合わせ、使用します。
一般住宅、ビル、マンションなどの大規模改修工事に使用されます。
作業には撹拌機を使用し、硬化剤の配合比率、硬化速度のコントロールなどの専門的な知識や技術が必要です。

メリットは、耐久性や対候性が高い、使用期限が長く設定されている、塗る場所を選ばずに済む、といった点です。
デメリットは、1液よりも材料費が高くなる、一旦材料を混ぜると同日しか使えない、混ぜるものが多く煩わしい点です。

にこにこリフォームがお勧めしているシーリング

サイディング壁の多い住宅では、シーリング作業は必須

比較的古い住宅に多いモルタル壁、戸建て住宅やアパートなどで採用されることの多い窯業系サイディングボード、マンションのタイル壁、ALCパネルなど、どのような外壁であってもサッシとの間に隙間ができるため、シーリング工事が必須になります。

弊社のおすすめは、長期耐久型ハイクオリティーシーリング材 オートン イクシード

オートンイクシードは、特殊高耐久ポリマーを配合したポリウレタン系シーリング材です。
ポリウレタン系の弱みである耐熱性、耐久性を改善したノンブリードタイプで、外壁塗装にフッソ樹脂系の塗料と組み合わせることで、長期に亘り、劣化を防ぎます。

ウレタンプライマー塗布後に、シリング剤を充填します。耐用年数は、約30年です。

詳しくは、以下のメーカーカタログをご覧ください。

特徴耐久年数
オートンイクシード新たに開発した特殊高耐久ポリマー「LSポリマー」を配合することにより、
これまでにない耐久性、耐候性を実現した「超寿命シーリング材」。
20年以上

基本は、増し打ちで施工

にこにこリフォームでは、サッシ回りの劣化がひどく、切れている場合は代替えになりますが、基本、増し打ちで施工します。
従来であれば、サッシ回りは劣化していない場合が多く、シーリング撤去時に防水シートを破る可能性が高いためです。

シーリング材を打ち込んだあと丁寧に密着させていきます

シンプルな作業に見えて、職人の技術力が必要な工程です。
職人の施工技術にばらつきがあるようでは、良い材料を使用していても、効果は半減します。

マスキングテープで養生します
1級技能士の佐々木です!

弊社では人材育成に力を入れており、職人技術の継承を積極的に行っています。
時代が変化しても、クオリティを下げることなく技術のご提供が行え、長期に亘り、安心して大切なお家を守っていけます。

ベテラン職人 藤間親方の現場での実践をしながら丁寧に技術の指導をしております。

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