天井が湿ってる?クロスが塗れている?床に雨水が溜まってる!突然の雨漏り!

施工業者との日取り確定までに、自分で行う雨漏りの応急処置

建物の雨漏りを放置したままにしてはいませんか?

小さな雨漏りでさえ、放置することで、建物の骨格はどんどんと腐食していき、ひどい場合、将来的に住み続けることができなくなる可能性があります。

そこで、できる限り、雨漏りが発生した際は早急に対策をする必要があります。
但し、梅雨や台風が集中する時期は、補修や工事も多くなり、業者に依頼してもすぐに対応してもらえるかは分かりません。

そこで行いたいのが、自身で行う、雨漏りに対する応急処置です。

雨漏りの原因

第一に考えられるのは、建物の老朽化、施工不良、自然災害の影響です。

また、劣化した水道管や排水管から漏れ出すことから起こる水回りのトラブルの可能性もあります。
雨ではないのに水が垂れたり、水を使用していないのに水道メーターが回っていたら、漏水の可能性が高いです。

雨漏りには、こういった症状があります。

  • 天井から雨水が垂れる。
  • 屋根材の隙間から排出できない雨水や湿気などが原因で、天井や壁がシミになっている。
  • 屋根や壁にひびや隙間が発生し、建物内に雨水が浸入する。
  • 窓枠(サッシ枠)の周辺から、雨水が染み出てくる。

などです。

どういった箇所から発生するか、詳しく見ていきましょう。

屋根材のずれ

屋根材が明らかにずれている場合は、その隙間から雨漏りが発生している可能性が高いです。
本来、屋根材は隙間が出ないように設置することで、雨の侵入を防ぐ役割があります。
瓦屋根は、強風の影響で特に瓦がずれやすくなります。
台風の通過後や、地震が発生した後は、注意が必要です。
屋根材にずれが生じていないか、定期的に建物を遠目からでもチェックしましょう。

屋根のひび

屋根は、太陽光、雨、風を直接受ける場所であることから、ダメージは大きく、瓦のずれ、スレートのひび、漆喰の崩れなどから雨漏りが発生することがあります。
原因としては、台風や地震などによる外的要因と経年劣化です。
屋根の棟板金、谷板金、破風板などの折り目や端の部分は、15年前後で、浮きや釘のゆるみが起き、雨水の侵入口となりやすい部位です。
チェックが必要な場合は、屋根に自分で登るのは大変危険ですので、業者に見てもらいましょう。

破風、鼻隠し

破風(はふ)とは、三角屋根(切り妻屋根)の妻側(横から見て三角部分)部分で、鼻隠し(はなかくし)とは、屋根の軒先部分、雨樋が取り付けられている下地部分を指します。
屋根面と比較すると面積は狭いですが、屋根同様、雨水にさらされる部分です。
鼻隠しには、雨樋が設置されているため、あまりこの通りではありませんが、雨樋に詰まりがある場合、雨水が流れないと集中的に雨水にさらされます。
塗装により防水性を維持しているため、塗膜が剥がれると破風自体に雨水が染み込むようになり、劣化や腐食が進みます。
雨水の吸水と乾燥を繰り返すことで、素材が変形し、反りや剥がれによる隙間が生じ、雨漏りになります。

雨樋の詰まり、破損

雨樋がうまく機能していない場合、外壁に直接流れる水が隙間を通り、室内に染み込んでくることがあります。
高所作業であることから、自分で屋根に上がるのではなく、信頼できる業者に依頼し、雨の時、雨樋の水が問題なく流れているかを確認してもらいましょう。

天井や壁のクロスの浮き、剥がれ、シミ

天井や壁のクロスの浮き、剥がれ、シミがあれば、雨漏りの可能性があります。
雨漏りは、天井から水滴が垂れてきて発覚するケースが多いですが、実はそれ以前より兆候は出ています。
屋根裏などに水が浸入しており、雨漏りが室内にある状態はかなり進行した状態と言えます。
そのため、応急処置では不完全で、業者の力を借りて、根本的な原因を探り、対処しなければなりません。

窓枠(サッシ枠)と防水シートの隙間

外壁からの雨漏りで多いのが、サッシ枠と防水シートの隙間から発生するものです。
通常、雨水は外壁の表面を流れていきますが、経年劣化によるひび割れやコーキングの細かなひびや裂け目から、室内に雨水が侵入してくる場合があります。
水の侵入を防ぐために防水シートが貼られますが、施工不良や経年劣化により、サッシ枠と防水シートの間に隙間ができると、そこから雨水が侵入します。

雨戸の戸袋

建物が古い場合、雨戸を収納する戸袋の裏側の防水処理がなされていないことがあります。
この部位が長期間雨にさらされ続けると、雨漏りになります。
防水処理を施すか、雨戸をアルミサッシやシャッターに交換する工事で改善します。

外壁のひび割れ

外壁にひびがあれば、そこから雨水が浸入し、雨漏りする可能性があります。
塗膜に細かいクラックが入る程度なら大丈夫ですが、外壁自体のひびは要注意です。
外壁を確認する際は、外壁塗装も同時に確認しましょう。
外壁塗装には壁を風雨から守る役割があるため、劣化している場合、壁がダメージを負っていることが考えられます。
塗膜の剥がれやチョーキングの粉が浮く現象は、塗り替えのサインと言えますので、塗装を検討してください。

外壁の継ぎ目のシーリング

外壁のつなぎ目のシーリング(つなぎ目を補強するゴムのような素材で、劣化すると固くなり、ひび割れが生じます)が劣化していると、隙間から雨漏りが発生します。
もし、壁に亀裂などが見られるようであれば、屋根も劣化している可能性が高いです。
早めに信頼できる業者に相談するようにしてください。

ベランダのひび割れや捲れ

外にあるベランダも、屋根と同じく、太陽光、雨、風に直接さらされる場所です。
加えて、人の出入りがある分、防水塗膜が擦り切れやすく、ひびや捲れなどのダメージが早期に見られます。
経年劣化による撥水、防水性の低下により、建物に水が浸入しやすくなります。
また、床面だけでなく、ベランダと外壁とのつなぎ目、立ち上がり部分、手すりなども侵入経路になります。

ベランダの排水口のゴミなどの詰まり

落ち葉やゴミが外にあるベランダの排水口に詰まり、排水されなくなった雨水が壁に染み込んでくることがあります。

給排水管の隙間

給排水管も窓枠(サッシ枠)と同様、外壁と防水シートを貫通しており、隙間から雨水が侵入します。

雨漏りを放っておくと?

放置することで、建物の耐用年数を縮め、結果、余計な費用が掛かる

建物の老朽化の場合は、屋根、壁、窓、その他の箇所単体、または、それぞれが関係しており、専門知識がない場合、原因を特定することは困難です。
専門家以外の判断による処置、施工不良、放置といった行為は、建物の劣化、腐食、白アリの大量発生の原因となります。
最終的に必要以上の経費が掛かる可能性もありますので、早めに信頼できる施工業者(水回りのトラブルでの業者選びについては、都道府県の水道局から修理業者を紹介してもらえます。)に必ず相談することが大切です。

雨漏りした時の対象方法は?

施工業者との日取り確定までに、自身で応急処置を行う必要があります。

降雨中は、視界も足元も悪く、十分に安全を確保できない恐れがあります。
余程の緊急事態でない限り、専門家であっても作業は行いません。
天候の回復を待ち、屋根が乾いてから、作業に取り掛かることがほとんどです。
高所や屋外での応急処置については、自分で行うのではなく、信頼できる業者に依頼するべきです。

理由は、以下の4点です。

  • 勾配の問題
    1階の屋根(下屋)は、地面から3m程度で、高く危険です。
    陸屋根以外には傾斜があり、平地と比べられないくらい、バランスが取り辛いです。
    急勾配(傾斜31℃)以上の屋根は、降雨に関係なく、歩行が困難です。
  • 屋根材の形状などの問題
    瓦の形状は波型が多く、また、釉薬瓦はつるつるしており、雨に濡れることで更に滑りやすくなり、歩行が困難です。
  • 屋根の状態の問題
    スレート(コロニアル、カラーベスト)屋根の多くは、経年で藻や苔が屋根の表面に発生し、雨に濡れることで滑り、歩行が困難です。
    雨漏りを起こす屋根は、下地に何らかの問題を抱えていることが多いです。
    そのため、歩くと下地がたわみ、足元がおぼつかず、危険です。
  • 間違った診断をする可能性

ビニールシートを被せる

降雨中の屋根の作業は、先に述べた通り、危険が伴うため、控えるべきです。
屋根にビニールシートを被せるのは、雨が予想される前日や、安全が確保できている状態でのみ行うようにしてください。

雨の進入口をビニールシートで覆うことで、雨の侵入を防ぎます。
ただ、雨の進入口を特定するのは難しいため、広範囲をシートで覆うことになります。
ビニールシートを被せる際は、風で飛ばされることのないよう、しっかりと固定をする必要があります。
但し、ロープで縛り固定するのは、付帯部分の破損に繋がる恐れがありますので、お勧めできません。
土嚢のような重りで固定をするのが理想です。
土嚢のような重さのあるものでなければ、風で飛んだり、転がったりして落下の危険になります。
固定の仕方により、建物損傷に繋がる可能性があるため、工夫が必要です。

雨が上がると、いずれはビニールシートの撤去をしなくてはいけません。
長期間ビニールシートを被せたままにすることで湿気がこもり、カビや苔の原因になるためです。
施工業者との日取りが確定したら、屋根を確認してもらう際、撤去を依頼するのも良いでしょう。

防水シートで補修する

雨漏り箇所の特定は難しいですが、もし、特定できるなら、防水テープで隙間を塞ぐことで応急処置が可能です。
特定が難しいからと言って、むやみに防水テープを貼るのは、絶対に止めましょう。

防水テープを貼る際は、まずテープの密着性を確保するために、補修箇所の洗浄を行います。
油分まできちんと除去する必要があるため、洗剤やアルコールを活用して、きれいに洗浄します。
洗浄し、乾燥まで完了すれば、防水テープを貼っていきましょう。
テープは、雨水の流れに逆らって、すなわち、下側から上側に向かって貼っていきます。
同時に、剥がれにくくするためや空気が入らないようにするために、テープ同士が極力重ならないようにすることが重要です。

バケツなどに貯めて、二次被害を防ぐ

室内に入ってきた雨水は、放っておくと床に染み込んでしまう恐れがあり、結果、床が腐食する原因となります。
また、この他、電化製品を漏電させたり、布団やソファーを水浸しにしたりと、様々な被害をもたらします。
そのため、早急に処置をしなくてはなりません。
そこで、浸入してきた水がこれ以上広がらないように、バケツに雨水を貯めるなどが必要になります。
室内の天井からの雨漏りが広域である場合は、大きなビニールを用意し、該当箇所全体をビニールで囲います。
そして、固定テープで固定し、ビニールの最も低い箇所に穴を開け、そこから雨水を排出させ、バケツなどで受け止めます。
バケツの周囲が水浸しになってしまうと完全に処置できたとは言えないため、床にもビニールを敷き、バケツの中にもタオルを入れ、水の飛散を防止しましょう。

窓枠(サッシ枠)周辺や室内の壁から雨水が染み出てくる場合

雨水が染み出てきているところやその周辺に、布または雑巾を置き、水を吸収します。
広域である場合は、ビニールなどを敷き、これ以上広がらないように対処しましょう。
近くにカーテンなどがある場合は、一旦取り外すことをおすすめします。
梅雨時などの長雨が続いている場合は、ペットシートを利用するのも良いでしょう。

漏電対策

建物の雨漏りにおいて、最も注意しなくてはならないのが、漏電です。
漏電によってブレーカーが落ちると、それまで通電していた家電や機器が故障する可能性が高まり、感電や火災の原因となります。

建物の内部には、照明器具やコンセントなどの電線が張り巡らされています。
天井、壁、窓からの雨漏り周辺に、電線があってもおかしくありません。
電線は被覆されており、多少の水では漏電しないような設計になってはいますが、雨漏りの度合いによっては、漏電を完全に防ぎきることは不可能であることから、雨漏りを軽視してはいけません。

漏電していないかどうかをチェックする手順

  1. 建物内の全てのブレーカーをオフにする。
  2. アンペアブレーカースイッチ(一番大きなスイッチ)をオンにして、次に小さなスイッチを1つずつオンにしていく。
  3. 小さなスイッチは、各階や部屋毎のスイッチです。
    そのスイッチをオンにして、ブレーカーが落ちる場合は、どのフロア、部屋の漏電なのかを判断できます。
  4. ブレーカーが落ちた小さなスイッチは、オフにする。
  5. 漏電していなくても、雨漏りしているフロアや部屋のスイッチはオフにしておく。

室内で発生する雨漏りの場所をできるだけ少なくなくする、雨漏りによる漏電を防止する、この2点が室内でできる雨漏りの応急処置の最も重要なものになります。

屋根の雨漏りは屋根工事専門店が安心!

雨漏りは早期処置が必須。できるだけ早く信頼できる業者を見つけることが大事

雨漏りは、応急処置では完全に修繕させることができません。
本来であれば、雨水を屋根の下にある防水紙の下に染み込ませることなく、屋外に排出できれば、雨漏りは発生しません。
ただ、防水性の高い金属屋根でさえ、屋根の下に雨水が入り込むことがあります。

雨漏りの応急処置とは、あくまでその場しのぎの対策でしかありません。
そのため、早期に、プロに修繕を依頼する必要があります。

よく見受けられるのが、知識が十分にない業者などが行った雨漏り修理では、隙間という隙間を全て塞いでしまいがちです。
これで、雨水が屋根の内部に入り込むことは少なくなりますが、一度入ってしまった雨水が外に出ることもないため、結局水は室内にとどまった状態で、完全に雨漏りが収まったとは言えません。
さらには、シーリングや雨漏り防止用の防水スプレーなどを多用し、本来であれば塞いではいけない部分を塞いだりしていれば、それを撤去し、元通りにしなければならず、かなりの手間が掛かって、費用の負担も大きくなります。

雨漏りの補修は、原因特定が難しい作業です。
そのため、優良な業者を選定することが、雨漏りを解決するために重要な手段となります。
にこにこリフォームにご相談いただければ、どんな雨漏りでも原因を突き止め、完璧に補修することができます。
些細なご質問にもお答えいたしますので、お気軽にお問い合わせください。

ご自宅やご所有なさっている建物の高所で危険な目に遭わせないためにも私達は存在しているのです。お客様のお家を守るのはもちろんのこと、お客様のお家のことでお客様を危険な目に遭わせないことも私達の存在理由の一つです。

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