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一級塗装技能士が在籍する施工店とそうでない施工店との違い
塗装工事を請け負う場合、無資格でも問題ありませんが、一級塗装技能士が在籍する施工店の場合、高い技術、幅広い知識を有する職人が施工するため、安心して工事を任せられるという大きなメリットがあります。
一級塗装技能士とは
一級塗装技能士は、厚生労働大臣認定の国家資格です。高い技術と幅広い知識を有する塗装工事職人を指します。
塗装技能士には一級から三級まであり、一級塗装技能士は実務経験を7年必要とするため、資格試験は働きながらの受検となります。一級塗装技能士の合格率は50~60%で、2人に1人が合格できると考えるとさほど難しい試験ではないのでは?と、感じるかも知れません。但し、塗装実務7年以上の経験者でも40~50%の職人が不合格になります。つまり、実務経験が長くても、取得は難しい資格であると言えます。
二級、三級塗装技能士と一級塗装技能士との違い
塗装技能士には、一級、二級、三級があり、二級、三級の塗装技能士が未熟な塗装職人ということではなく、一級塗装技能士が経験豊かで実力も高く、社会的信用度が高いと言えます。
厳しい受験資格をクリアして、高いレベルの知識・技術が要求される学科試験と実技試験を受けなければいけない1級塗装技能士。その合格率は約50%です。一級塗装技能士は、国家資格であることから、塗装に関する十分な技術と能力を有していることが認定されています。
受験資格 | 試験 | 資格レベル | |
一級塗装技能士 | 国家資格。 合格証書には厚生労働大臣認定と記されています。 7年の実務経験、または、二級塗装技能士になり5年を経て試験を受けることができます。 | 【学科】 塗装一般、材料、色彩、関係法規、安全衛生ならびに、木工塗装法、建築塗装法、金属塗装法、鋼橋塗装法、噴霧塗装法のうち1科目を受検者が選択 【実技】 木工塗装作業、建築塗装作業、金属塗装作業、鋼橋塗装作業、噴霧塗装作業のうち1科目を受検者が選択 | 高 |
二級塗装技能士 | 都道府県知事が認定。 職業訓練校に数年通う方法、または、2年の実務経験を経て試験を受けることができます。 | 1級と同上 | 中 |
三級塗装技能士 | 実務経験不要 | 【学科】 塗装一般、材料、安全衛生ならびに、木工塗装法、建築塗装法、金属塗装法、鋼橋塗装法、噴霧塗装法のうち1科目を受検者が選択 【実技】 木工塗装作業、建築塗装作業、金属塗装作業、鋼橋塗装作業、噴霧塗装作業のうち1科目を受検者が選択 | 低 |
試験を受けるためには、受検資格を満たす必要があります。まずは最初のステップとして、2級塗装技能士に合格しなければいけません。
2級塗装技能士の試験にも要件があり、2年以上の実務経験があることが求められます。つまり、2年間は、現場で塗装作業を経験を積まなければいけません。さらに、実務経験7年以上且つ2級に合格してから2年以上経過して、ようやく1級塗装技能士の受験資格が与えられます。
例えば、18歳で職人になれば、2級の試験を受けられるのが20歳。1級の試験を受けられるようになるのは25歳。職人として現場で修業をしていない者、ステップを踏んでいない者は、試験を受ける機会すら与えられず、このことからも受検できる条件を満たすだけでも、相当ハードルは高いことがうかがえます。
また、7年間の修業の真価が問われる上、試験の手順を守ること、図面を正しく読むこと、指定された道具を正しく使うことなどが求められ、普段とは異なる環境で作業を行わなければいけません。
学科試験、実技試験ともかなり高いレベルの知識・技術が求められるため、仕事の合間を縫って勉強や練習を繰り返し、1級塗装技能士の先輩にアドバイスをいただきながら試験対策を行います。試験前に、講習会や研修会に参加して試験に望む受験者も少なくありません。
自分の腕を一生懸命磨いてきた人ですら不合格になることが珍しくない、非常に難関な資格です。それだけに、1級塗装技能士の保有者は知識も技術も本物で、一流の職人と言えるでしょう。
2024.秋1名(小林)の2級合格いたしました
塗装の仕上がりは技術の高さにより決まり、満足できる外壁塗装を実現したいのであれば、有資格者のいる業者がおすすめです。
*2024.秋2名(久保・井町)の1級合格いたしました。