目 次
建築業界の現状とは?
少子高齢化で今後、職人技術者が減少が顕著になる
建設業界の人手不足が拡大している原因
建設業界の人手不足の原因として挙げられるのは、少子高齢化、若年層の建設業離れ、厳しい労働条件、建設技能者の育成不足、外国人労働者の受け入れ制限、大規模プロジェクトの増加、建設市場の不確実性、円安による外国人労働者の不足、建設業の需要の拡大などです。
また、2020年11月度の建設就業者数は505万人と言われており、ピークであった1997年の685万人から約26%減少しており(出典:統計局『労働力調査(基本集計) 2020年(令和2年)11月分結果』)、現在では、建設業界における就業者は近年減少傾向にあります。
さらに、総務省の労働力調査によると、建設業就業者のうち約34%にあたる176万人が55歳以上で、29歳以下は58万人で約11%です。就業者の高齢化が進んでおり、若い世代への技術継承が大きな問題になっています(出典:統計局『労働力調査 基本集計 全都道府県 全国 年次 』)。
若年層の就職先として建設業が入っていない
建設業界の人手不足の主な要因としては、若者離れが挙げられます。
建設業界への若者の就業率が低い理由は、建設業界における労働環境条件が影響しているためです。
建設工事の現場では、約65%の人が4週間に4日以下の休日で勤務しており、製造業や運輸業などと比べても所定内労働時間が長いことが分かっています。建設業界は休日が少ない上、体への負担も大きい職種です。
内閣府が行った若者の就労への意識調査によると、収入よりもプライベートや家庭を優先したいという意識を持つ若者は少なくありません。 仕事には、やりがいや人との繋がりを求める傾向があるようです。仕事の選択時に重視するポイントについては、安定していて長く続けられることが最も多い結果となりました。若者離れが進む原因には、古くから慣習化された労働環境が残る建設業界が、現在の若者が希望する就業条件と合わないということが考えられます。労働環境をあらためて見直し、休憩時間や休日の確保、若者の意見に耳を傾けるなどの改善が求められるでしょう(出典:国土交通省『建設産業の現状と課題』/内閣府『特集 就労等に関する若者の意識』)。
3Kと呼ばれれている業界
先述の若者離れ以外にも、離職率の高さが懸念されています。
その原因として挙げられるのが、仕事量、負担に対して賃金が見合っていない、拘束時間の長さです。
全産業と比較して、年間出勤日数は26.9日多くなっているのに対して、年収額は低くなっています。休日に関しても、完全週休2日制を導入している企業は49%であるのに対し、建設業界は27.4%と大きな開きが見られます。こういった労働環境や待遇差が離職を招く大きな要因と考えられています。
また、厚生労働省による、建設業の離職者が仕事を辞めた理由についての実態調査では、「休みが取りづらい」、「雇用が不安定である」、「労働に対しての賃金が低い」という意見が目立っています。
建設業就業者の定着率向上を目指すためには、雇用形態の見直し、社会保険への加入、仕事に見合った賃金の制定などへの取り組み、労働時間、福利厚生の充実などの見直しや、現職者の要求に耳を傾けることが大切です(出典:国土交通省『建設産業の現状と課題』/厚生労働省『建設業における若年労働者確保の課題について』)。そして、人材育成に体型的に取り組むことで、若年層の入職促進や、やりがいを持って働けるような仕組み作りが期待されています。
建設業は、きつい、汚い、危険など俗に言う3Kのイメージが持たれていますが、建設業の全てがこのイメージに当てはまるわけではありません。これらは、業界に対する理解不足にあります。
ネガティブなイメージを払拭する施策として、現場見学会やインターンシップの実施、高校生や専門学校生を対象にした講座の実施があります。事前に理解を深めてもらうことができれば、応募者も安心して就職でき、ミスマッチの防止にも役立つでしょう。
また、近年では、若年層ばかりでなく、女性技能労働者や外国人労働者も重要視されています。
厚生労働省でも、状況を改善するために、魅力ある職場づくりを推進し、雇用管理の改善に取り組む事業主に対する支援を行っています(出典:厚生労働省『建設分野における雇用管理改善に向けて』)。
にこにこリフォームの取り組み
こういった労働問題に、専属労務士監修のもとにこにこリフォームは積極的に取り組んでいます
一人親方が多い建設建築業界ですが、にこにこリフォームは一人親方を減らし、従業員として社会保険に加入し、有休制度の充実、保養所を設けています
にこにこリフォームの休日週休2日制を導入しています。年間休日は87日ですが、兵庫県は1年で雨の日が83日あり、雨の日は塗装作業ができないため、職人は基本お休みになります(工事を行っているお客様と協議の上)
もちろん月給制なのでお給料が減ることもなく、年間休日に+雨の日〇日がたされる仕組みになります。また梅雨時期や台風時期の晴れ間が続いた場合は休日出勤もあります。また雨の日を利用し技術研修や座学研修・その他作業などあります。
これらを平均すると当社の職人は所定休日にプラス年間雨の日の30日くらいはお休みしています。
また、住宅手当や通勤手当、資格者手当、年末年始休暇、夏季休暇なども充実しています。
にこにこリフォームは、技術者育成をすることが使命
現代の日本では高齢化が進み、若年層の就業率が伸び悩んでいるだけでなく、若者離れや離職率の上昇も深刻で、建設業界の職人不足は、大きな問題です。
~20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代以上 | 平均 |
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8名 | 4名 | 6名 | 10名 | 3名 | 43歳 |
一方で、防災対策、老朽化が進むインフラの維持管理や災害復旧工事などで、建設需要は上昇傾向にあります。需要に対して、労働力の供給は追いついていないと言えます。この問題を解決するためには、将来に向けた人材育成や雇用の促進が必要不可欠です。
また、建設業界では、多くの熟練労働者が高齢になり、引退を迎える時期に差し掛かっています。これにより、長年培った技術やノウハウが業界から失われていく恐れがあり、人手不足はさらに深刻化する見込みです。
本来、塗装業は無資格でも行えますが、公的に優秀な塗装職人と認められている一級塗装技能士いう証は絶大な信頼があり、一級塗装技能士が塗装を行うというだけで安心感を得られます。日本全国何万件もの塗装工事業者に、数多くの塗装職人が存在しています。その中から1社の優良業者を選択と考えると、1つの指標として業者に一級塗装技能士の存在は、安心できる大きな指標と言えます。
にこにこリフォームは、一級塗装技能士を目指す職人の育成にも力を入れています。
にこにこリフォームの3Kとは?
需要に対して継続的な労働力を維持していくためには、その時に必要な労働力を確保するのみならず、働きやすい職場環境を整備しつつ、将来の担い手を丁寧に育成していくことが必要不可欠だと考えています。にこにこリフォームの3Kは 綺麗 輝かしい かっこいい 仕事です!
職人の育成に力を注ぐ
多能工を育成することで、業務効率の向上を図る
マルチクラフター(多能工)とは、複数の技能や、1人で複数の作業を行う作業者のことを言います。 一方で、1人で1つの作業を行う作業者や、1つのスキルを専門としている作業者のことを単能工と言います。
建設業界においての業務効率化やコスト削減の施策として、マルチクラフターと呼ばれる多能工が注目を集めています。
従業員が単独でできる仕事の質を向上させることにより、施主や元請けからの業務管理が効率化され、品質の安定化に繋げられるというメリットがあります。さらには、人材を有効活用することで受注できる仕事量も増えたり、同一人物が作業することによって作業工程の説明の手間なども省けたりできます。企業側も、マルチクラフターを育成することで、人件費の削減や品質差異の減少に繋げられます。従いまして、マルチクラフターを育成するためには、多能工の技術を学ぶための教育費や多能工に対応した発注システムの導入などが求められます。技術を取得した労働者には、技術力に応じた給与の改定や評価が求められ、体制が整備されなければ離職率を高める原因ともなり得ます。但し、全労働者が多能工になる必要はなく、専門的な分野を絞って知識やスキルを向上させることも大切です(出典:国土交通省『マルチクラフター(多能工)を育成しよう!!』)。
生産性を向上させる
環境改善や学習機会の確保のみならず、職人不足については、施工、データ連携、施工管理のオートメーション化といった業務効率の向上が期待されています。
2040年度までに、建設現場の生産性を1.5倍に向上させることを目標に、複数の企業では、すでにICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)、施工の自動化ではAI(Artificial Intelligence:人工知能)などを活用した施工計画の自動作成、1人のオペレーターによる複数建機の動作管理、生産性の向上を目指した取組みが運用されています。
例えば、ドローンを使用した3Dでの測量や、BIM(Building Information Modeling:ビルディング・インフォメーション・モデリング)ツールの利用が生産性の向上に有効です。
BIMツールの活用
BIMツールは、建物のモデルを3次元で作成し、情報管理に必要なデータを一括で管理できるシステムです。
従来まで使用されてきたCADツールとは異なり、より手軽に図面や形状の組み立てが行えます。
立体的且つ具体的にイメージできる3次元モデルは、施工主へのプレゼンや元請けへの対応に有効で、建物を設計するだけでなく、構造計算、設備、コストの管理なども行えます。
例えば、以下のような変革が行えます。
- 設計段階:3Dモデルを用いた視覚的な設計検討が可能。クライアントとのコミュニケーションが円滑になります。また、設計の初期段階から、構造や設備との整合性を確認できるため、手戻りの減少に繋がります。
- 施工段階:詳細な3Dモデルと関連情報を活用することで、施工前に様々なシミュレーションが可能。施工上の問題点を事前に洗い出し、工期の短縮やコスト削減を実現できます。
- 維持管理段階:建物の完成後も、BIMモデルを活用することで効率的な維持管理が可能。設備の交換時期や修繕履歴などの情報を一元管理することで、長期的な建物の運用コストを最適化できます。
効率の良い施工計画を企画でき、多くの企業で導入されて普及率が高まりつつあります。
施工管理システムの活用
施工管理システムとは、現場作業の状況、経理、組織運営などの建設業界における様々な業務を一元管理することを言います。
現場と社内の連携や情報共有がうまくいかない場合は生産性の低下を招き、実際に作業する職人に負担が掛かりますが、事務作業の効率化をすることによって、生産性の向上、職人にとって働きやすい環境を整えます。また、対応記録や工事の進捗をリアルタイムで集約して管理でき、写真や資料などを案件情報と紐付けて一元管理できるため、施主や関係者との情報共有に役立ちます。情報共有できれば、指示漏れや情報共有漏れを防止します。また、OB点検やメンテナンス管理といったアフターフォローまで任せられ、顧客エンゲージメントの向上に効果的です。
施工管理システムを比較検討する際は、自社の課題を洗い出し、課題の解決に有用なツールを選定後、自社のニーズに適した施工管理システムを導入し、施工管理の業務の改善を行うことが大切です。
顧客管理システムの活用
顧客管理システムは、顧客情報と案件情報を紐づけて一元管理できるシステムです。
情報を一元化すれば、顧客のプロフィール情報や企業で共有したい情報、訪問履歴や進捗状況などを管理でき、また、従業員間、設計部門、施工部門、営業部門など部門間での進捗管理がスムーズになり、ミスや漏れの防止に繋がります。リードから引き渡し後のフォローまで任せられるため、顧客エンゲージメントの向上にも有効です。
顧客管理システムを導入する際、操作性とセキュリティは重要なポイントです。また、顧客管理システムには、オンプレミス型とクラウド型の2種類があります。
種類 | 特徴 |
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オンプレミス型 | 自社専用のシステムを構築。 クラウド型よりも導入コストが必要。 カスタマイズが自由。 |
クラウド型 | 既存のシステムを利用するため、運用開始がスムーズ。 オンプレミス型よりも導入コストを抑えられる。 カスタマイズすると費用が増える可能性がある。 |
建築業界では、顧客データや工事の進捗状況など把握する情報量が多く、エクセルや紙媒体による管理は困難を極めます。顧客管理システムを導入することで、顧客情報の一元管理ができ、企業全体での効率的な管理ができます。顧客満足度の向上、売上の拡大、業務効率化を手助けしてくれます。
近年の建築業界では、様々なニーズへの対応が求められています。
にこにこリフォームは、オンプレミス型 にこにこアプリ(自社アプリ)を15年前から導入しています。常に時代の最先端を担った建設会社であることを意識しています。