どっちがいい?雨どい塗装と雨樋交換

雨どいの塗装の必要性

雨どいの塗装は、割れやひびなどの破損が多ければ修理や交換が必要になり、破損がなくても、美観を保つために一定期間経過すれば必要になります。

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雨どいは、日々日差しや雨風に当たり続けます。雨水が大量に流れる部分であることから、塩化ビニール樹脂やガルバリウム鋼板などの強固な素材で作られていますが、雨どいもメンテナンスが必要な部分であり、いつかは劣化します。雨どいが劣化をすると、変形、歪み、穴、割れる、外れる、漏れるなどの症状が出ます。その場合は外壁や屋根のように塗装で解決することは出来ず、交換になります。素材によって劣化していくまでに、ある程度の期間はありますが、雨どいの寿命は20~25年ほどと考えておきましょう。

今回は、雨どいの補修周りについて詳しく見ていきます。

雨どいの材質

雨どいに使用される材質の種類は、様々なものがあります。

雨どいの素材の種類について、ご紹介します。

塩化ビニール塩化ビニールは、一番広く使用されている雨どいの材質です。 軽量で組立が簡単で、安価で手に入れやすいというメリットがあります。しかし、太陽光に弱く、経年劣化と共に変色や破損しやすいのがデメリットです。最近では、耐久性は良くなってきていますが、10年前後でヒビ割れが発生する可能性があります。また、少々強度のある別の合成樹脂製雨樋もありますが、価格は割高傾向です。
合成樹脂外観は塩化ビニールとさほど変わりませんが、 樹脂表面に紫外線による劣化を防ぐための処理が施されており、 塩化ビニールよりも紫外線に対して耐久性があり、価格は塩化ビニールより高めです。
ガルバリウム鋼板ガルバリウム鋼板は屋根材、外壁材として人気で、近年脚光を浴びている金属素材です。金属製の雨樋の中では、軽量で、比較的安価で一番普及しています。 錆に強く耐久性があり、加工もしやすいため、 塩化ビニールよりもデザインに優れているものが多いです。外壁、屋根をガルバリウムにして雨どいも揃えるということも多いようです。価格は塩化ビニール樹脂より高めです。
銅は、酸化することで深みのある緑青色に変色します。 耐久性は高いのですが、酸性雨の影響で15~20年ほどで、雨どいに小さな穴が開くケースが発生しています。 価格は高額で、一般家庭ではあまり使用されません。銅製は、光沢のある風格から純和風な住宅に合います。但し、経年劣化と共に徐々に色が付着することがあります。
アルミアルミは、金属ですが雨水では錆びません。161mまで長さを調整でき、繋ぎ目がありません。塩化ビニールと比べ、太陽光による膨張を約1/3で抑えられ、たわみやそりが発生しにくいです。しかし、価格が高く、使用されることがあまりなく、取扱いが少ないのがデメリットです。
ステンレスアルミと同様で、錆びません。内側から雨どいを繋げることで、継ぎ目が目立ちにくいです。耐久年数が高く、メンテナンスもあまり必要ないため、ビルの雨樋などで使用されることが多いです。 アルミよりは安価ですが、価格は高めです。
雨どいとしては、現在ではほとんど見かけなくなった素材です。昔の建物などでは、割った竹が使用されていました。

雨どいの種類

軒樋と呼ばれる、屋根から落ちてくる雨を受け止めて流す部分には様々な種類があります。

一般的に丸型が使用されることが多いですが、降雨量の多い地域では、多くの水が流れる可能性があります。1日当たりの降水量が多い地域は、箱形など大きめの型を選択する方が良いでしょう。

タイプ説明
丸型(半丸型)

丸型は和風の建物に広く使用されるデザインで、価格は比較的安いです。

箱型(角型)
箱型は、雨どいを設置する個所と壁が近い時に使用されることが多いです。底は丸ではなく四角です。丸型よりも多くの水を流すことが出来ます。
その他
雨どいの機能を果たしながらも、雨どいの存在感をそこまで出さず、軒先を包むように設置する、一体型になったものや、雪が積もっても雨どいにダメージを与えない雪対策型などが存在しています。
にこにこリフォームはパナソニック製を使用しています

雨どいの塗装に適した塗料の種類、費用相場、雨どい素材との相性

雨どいの色が剥げてくるなどの劣化が見られた場合、塗装を行うべきか、交換をするべきか迷う方もいらっしゃると思います。

雨どい塗装の単価相場500~700円/m
雨どい交換の単価相場3,000~4,500円/m
全国平均単価(2024年12月調べ)

相場は、塗装の方が安く、交換は少し高めです。

但し、外壁塗装工事などで足場を設置したついでに、雨どいを交換するという場合であれば、費用は安く済みます。加えて、塗装は剥がれやすいというデメリットがあるため、最初から交換を選択するという考えの方もいます。


外壁塗装を行う場合は外壁の色が変化する可能性もありますので、マッチする雨どいの色は何色にするべきなのか、屋根を葺き替える場合、葺き替えた後の屋根にマッチし、適切に作用する雨どいの形はどういったものなのかなど、建物の状況でいくらでも変わってまいりますので、専門家にしっかりと相談しましょう。


また、雨どいの交換は塗装業者ではなく、建築板金屋に依頼するのが理想的です。

塗料の特徴

雨どいの塗装に適した塗料の種類、雨どい素材との相性などをご紹介します。

塗装の平均単価1300~1800円/㎡
塗料の耐久目安7年~10年
塗料の特徴臭いが少なく、低汚染性がある
雨どいとの相性塩化ビニール
アルミ
ステンレス
ガルバリウム
おすすめのウレタン塗料クリーンマイルドウレタンファインウレタンU100

塗装の平均単価1800~2400円/㎡
塗料の耐久目安10年~15年
塗料の特徴高耐久性に優れながらも比較的価格が安い
雨どいとの相性塩化ビニール
アルミ
ステンレス
ガルバリウム
おすすめのシリコン塗料クリーンマイルドシリコンファインSI

塗装の平均単価2500~3500円/㎡
塗料の耐久目安15年~20年
塗料の特徴耐久力も高いが、価格もそれなりにかかる
雨どいとの相性塩化ビニール
アルミ
ステンレス
ガルバリウム
おすすめのシリコン塗料クリーンマイルドフッ素ファイン4Fセラミック

雨どいの塗装には、ウレタン塗料がおすすめ?

雨どいの塗装には、塗料の伸びが良いことから、ウレタン塗料をおすすめする業者が多いです。
塗料は、ある程度塗装しやすい状態までシンナーなどで希釈する必要がありますが、塗料によっては塗りにくい、塗りやすいものが出てきます。
ただ、これは一昔前の話で、近年の塗料は技術力で十分カバーできる塗料になっています。

結論、雨どいの塗装は外壁塗装と同じ塗料のレベルを選択し、外壁をシリコンで塗装したのであればシリコン、ウレタンで塗装したのであればウレタンといったように、外壁塗装に使用した塗料と同じ条件の塗料で塗装することをおすすめします。

何故なら、雨どいに外壁よりグレードの低い塗料を塗装してしまうと、色あせや塗膜の耐久性に差異が生じ、外壁は大丈夫だが、雨どいだけ劣化したようになるなどの現象が発生します。

また、住宅の周辺環境や日当たりなどの要因により、必ずしも同じ期間の耐久性を保つとは言い切れませんが、少なくとも耐久力の異なる塗料を塗装するよりも経年劣化のタイミングを合わせられ、次のリフォーム時期を適切に行い易いです。

雨どいの色の種類

雨どいの色は、白であれば汚れが目立ちやすいです。
外壁や屋根との調和が保てる色でなくてはなりません。
目立たないようにするのか、アクセントになるようにするのかを見ていきましょう。

目立たないようにする場合

雨どいを塗装する場合は、外壁や屋根と同じ色、似た色を選択するのがベストです。

アクセントにする場合

外壁が白であれば雨どいも白がおすすめですが、好みによって、アクセントに雨どいを黒にする方もいらっしゃいます。
但し、アクセントにする場合は、選択は非常に難しいので、十分に考慮したり、塗装のプロに相談する必要があるでしょう。
ちなみに、カラーシミュレーションなどで選択される方がいらっしゃいますが、カラーシミュレーションでは塗料の正確な色は確認出来ないことからおすすめできません。
雨どいの現物サンプルなどを実際に太陽の下で確認してみましょう。

雨どいの耐候年数

雨どいが部分的に割れていたり、塗装をしても破損の状態が改善しない場合は、雨どいを修理または交換するのが得策です。

雨どいの不具合は塗装でなく、交換する

基本的に雨どいの不具合は、塗装では解決できません。
もともと強固な素材で出来ており、非常に耐久性が高いので、塗装をする必要はないように出来ています。

しかし、経年劣化で古びたように見えてくるため、塗装で該当箇所を補うのが一般的です。
あくまで、美観にこだわりたい場合にのみ塗装を行います。

外壁の塗装は、下塗り、中塗り、上塗りと三回塗りが基本。
雨どいは、三回塗りが基本とは限らず、業者によって大きく異なります。
上塗り一回だけの業者もいれば、下塗り、中塗り、上塗りと外壁塗装のように三回塗る業者もいます。また、塗らない方が良いという業者もいます。

以下のようなパターンに分かれます。
中塗り、上塗りの課程を上塗り二回としています。

  • 塗らない
  • 下塗り一回、上塗り二回
  • 上塗り二回
  • 上塗り一回
  • 下塗り一回、上塗り一回

三回塗ればその分工数が掛かり、料金も上がりますが、一回のみであればプライマーの下塗りなどを含め、三回塗るよりも塗装の寿命が短く、したがって、次に塗装するまでの期間が短くなります。

長期間きれいな雨どいを保ちたいという観点から、やはり三回塗りが適切でしょう。

むしろ重要なのは、何回塗るかよりもケレンなどの下地処理をしっかりと行い、塗料をきちんと密着させる作業の方が大事です。

雨どい塗装をする理由

美観

外壁塗装の際に業者から、雨どいも塗装しましょうと声が掛かることが多いのではないでしょうか。
雨どいの塗装を行う時に、外壁塗装も行うのが大半だと思います。
それは、外壁塗装の際、付帯部と呼ばれる付属の部材だけ、そのままにしておくと見た目が良くないという理由から、一緒に塗装を行うというのが主な目的です。

雨どいの塗装は、結論は、雨どい自体が割れていたり何らかの破損をしていない限りは、塗装をしてもしなくてもどちらでも大丈夫です。

雨どいは、塗装が必要ないように耐久性が高い塩ビなど強固な素材で作られており、劣化の症状は部材の割れや色あせなどに絞られます。雨どいの耐久力は、約20年~25年が目安です。

仮に、この期間を経過してから雨どいの塗装を行う場合は、雨どいの損傷や劣化などが目立っている部分がないかを確認しておき、塗装をするべきか部分補修をするべきか交換をするべきかの判断をします。

塗装で見た目を良くするだけでは十分な機能を維持できない場合は、雨どいの交換や部分交換を検討する必要があります。

雨どいの補修をしましょう

塗装

塗装で大事なのは、ケレンなどの塗料密着の為の下地処理をきちんと行う」と「屋根、外壁と同じランクの塗料で塗装するの2点です。

下地処理は、雨どいであっても、その他どのような塗装であっても必要です。
業者が、いきなり雨どいに塗料を塗り始めたとしたら、手抜き業者と考えて良いでしょう。

また、他の部位と塗料のランクを揃えるのも大事です。
例えば、外壁や屋根がフッ素で塗装されているのに、雨樋だけがウレタン塗料で塗装された場合、雨どいの塗装は早く剥がれてしまいます。
結果、雨どいのみが再塗装になる恐れがあります。
家全体を均一に劣化させる努力は、ランニングコストを節約するために重要です。

その他、雨どいの勾配が足りない、補修する必要があるという場合には、別途補修料金が掛かります。業者に確認をしておきましょう。

交換

雨どいは、塗装をするよりも交換する方が安い、という見解を示す業者がいます。

経年劣化により古くなった雨どいは、塗装では解決できないため、交換します。
但し、使用するものによっては、塗装の方が安くなる場合があることから、交換した場合と塗装した場合の価格の比較が必要になります。

部分交換

雨どいは、全部交換しなくても、部分的に交換や補修することが可能です。

経年劣化による不具合でない限りは、部分的な交換でも十分と言えます。
例えば、縦どいの途中が折れた場合、折れた部分を取りのぞき、きれいにした状態で、同じ太さ、同じ材質のものをはめて繋ぐだけで使用できます。

DIY

塗装のプロや専門知識のない者が、DIYで、塗装、交換をするのは大変危険です。
その上、安全を確保しようと足場代など必要以上の出費もかさみ、おすすめできません。

にこにこリフォームでは、雨樋補修も自社職人

雨どいは、塗装、交換に限らず、落ち葉などのゴミが集水器やジョウゴに詰まる、太陽光、紫外線などの熱で変形、強風、大雨、雪などで破損、経年劣化などが要因で雨どいの排水がうまくできないことがあり、ある程度の期間が経てばやはり点検や修理は必要です。

不具合のある雨どいのまま放置すると、雨漏り、外壁の破損、カビ、シロアリの発生など、他の弊害につながる可能性があります。

にこにこリフォームは、雨どい補修も自社の職人で行っておりますので、安心してお任せいただけます。

雨どいの割れ、詰まり、破損、うまく排水できないなどトラブルでお困りの方は、まずは、お気軽にご相談ください!

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