屋根材の種類

 ひとことで『屋根材』と言っても実は様々な種類の屋根があります。それは、長年の歴史の中で日本人が開発してきた物語でもあります。

それぞれに特徴がありますので、順にご説明いたしましょう。

1.和瓦

ザ・日本の瓦屋根。男って感じが、かっこいいですね~!

 和瓦とは、昔から日本にある伝統的な瓦です。耐久性は40年~50年あります。また、塗装工事の必要はありません。断熱性、遮音性に優れておりメンテナンスにあまり手がかかりにくい屋根材です。

ただし、台風・強風で飛んでしまうことや屋根材が重たいため地震の際に家が崩れやすいというリスクもあります。

また、阪神淡路大震災際には、和瓦の住宅が全壊していた住宅多くみられました。瓦が重たい分家が重みに耐えきれず全壊してしまったのです。 今後、地震に備えるのであれば同じぐらい耐久性の高いスーパーガルテクト軽量瓦(ルーガ)に変えることをおすすめしております。

2.洋瓦

 洋瓦とは、主に海外の住宅で用いられている瓦です。S型瓦や平板(へいばん)瓦などの種類があります。洋瓦の特徴は、カラフルでおしゃれな屋根のお家が多いこと。耐久性は30~40年です。塗装の必要もありません。

和瓦と同じで、台風で飛んでしまうことや屋根材が重たいため地震の際に家が崩れやすいというリスクもあります。

また、この洋瓦のお家も阪神淡路大震災の際には全壊していた住宅が多くみられました。瓦が重たい分家が重みに耐えきれず全壊してしまったのです。こちらも屋根の方も今後の地震に備えるのであれば同じぐらい耐久性の高いスーパーガルテクト軽量瓦(ルーガ)に変えることをおすすめしております。

3.陶器瓦

 陶器瓦とは、お茶碗のようにコーティング(釉薬)されているガラスのような表面の瓦です。
特徴としては、様々な色にできること、瓦屋根の中では安価なことです。

耐久性は、一般的に60年程度と言われておりますが、当店の経験上30~40年です。また、気候はや立地条件によって寿命が大きく変ります。

陶器瓦も阪神大震災の際には、住宅が全壊していた住宅多かったです。瓦が重たい分家が重みに耐えきれず全壊してしまうことがありました。 こちらも屋根の方も今後の地震に備えるのであれば同じぐらい耐久性の高いスーパーガルテクト軽量瓦(ルーガ)に変えることをおすすめしております。

4.セメント瓦

 セメント瓦とは、表面がザラザラしており、セメントを瓦の形に固めて作られた瓦です。耐候性は10年に1回、屋根塗装を行っていれば長持ちします。逆に、屋根塗装メンテンナンスを行わなければ、水が屋根に吸い込んでしまい塗装ができない状態になります。その際の解決手段は、屋根カバー工法・屋根葺き替え工事です。

また、築20年以上メンテナンス歴無しのセメント瓦の場合には、下地の「防水シート」が劣化している場合がありますので、よく点検させていただき、こちらも屋根カバー工法・屋根葺き替え工事を行います。

セメント瓦とよく似ている「モニエル瓦」とは?

モニエル瓦とは、ヨーロッパ発祥したセメント瓦の一種です。セメント瓦よりもモニエル瓦のが固いです。 ただし、耐久性やメンテナンス方法はセメント瓦と同じです。 モニエル瓦は塗装ができますが、屋根材自体が既に廃盤になっておりケースが多く、一枚割れたからと言って差し替え工事をすることができません。そのため、今後のために屋根カバー工法・屋根葺き替え工事をおすすめしております。

5.カラーベスト(スレート瓦・コロニアル屋根)

 カラーベストとは、スレート瓦・コロニアル屋根とも言います。3つとも意味は同じです。
特徴としては、軽くて安い屋根材のことから、新築時によく使われており、現在では住宅の約70%がこのカラーベストの屋根を採用しております。

ただし、カラーベストは割れやすいことと・定期的なメンテナンスが必要です。そのため、10年に一度の屋根塗装が必要になってきます。屋根塗装のメンテナンス工事を行えば、耐久年数は20~25年です。

また、阪神淡路大震災の際は、カラーベストの住宅は被害が少なかったです。なぜなら、 屋根材が軽いため地震の揺れに耐えることができたからです。これを機に、カラーベストは屋根に負担がかからない材料として、関西だけでなく全国的に普及しました。

6.ガルバリウム鋼板屋根

縦葺き屋根

 ガルバリウム鋼板とは、金属素材の一種です。正式名称は「55%アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板」と言います。現在の屋根材において、耐震性や耐久性、価格を総合的に比べると最もバランスの取れた屋根材といえます。また長持ちする屋根材(立平葺き)でもあります。

メーカー保証も「サビ・穴あき 20年」「塗膜 15年」程度の保証がついております。 同じガルバリウム鋼板でも見た目の違いが2種類あります。それが「縦葺き」と「横葺き」です。
縦葺きは、縦葺き屋根は新築住宅でよく取り入られています。
横葺きは、縦葺きよりも主流な施工方法です。ある程度勾配のあるお家によく採用されます。

どちらのがおしゃれで、どちらのが耐候性が良いのかというのは特にありません。 屋根の状況や好みで採用しています。
金属のためどうしても部屋の中が暑くなりますが、その際はGAINA(断熱塗料)を塗装すれば解決されます。

7.エスジーエル鋼板(SGL鋼板)

 エスジーエル鋼板とは、ガルバリウム鋼板よりもさらに強度を増した屋根材です。耐久性、耐震性、耐風性においてガルバリウム鋼板の3倍です。屋根の種類で言うとスーパーガルテクトになります。

また、耐食性(腐食しにくい・サビにくい)という点もメリットです。 この他にも、遮熱性・耐汚染性などの性能もあり、今ある屋根材の中では、かなり耐久性に優れている屋根材になります。

8.トタン屋根

 トタン屋根とは、表面に亜鉛メッキを施した鋼板のこと屋根材のことです。波板屋根や瓦棒屋根などに用いられております。
特徴としては、軽い・安価・雨漏れしにくいこと。ただし、サビやすく、夏は熱を吸収して家の中がさらに熱くなります。また防音材を入れていないお家では雨音もうるさいなどのお声も聞きます。

耐久性は、15~20年です。 トタン屋根も屋根塗装などの定期的なメンテナンスが必要です。屋根塗装メンテンナンスを行えばもっと長持ちが期待できます。 あまりの経年劣化で、塗装を行っても耐久性が見込めない場合は、カバー工法や屋根葺き替え工事をおすすめしております。

9.折板屋根

 折半屋根とは、工場や学校の駐輪場の屋根などに使われている屋根材です。特徴としては、雨漏れしにくく、安価、長持ちする屋根材と言われております。ただし、断熱性が低いため、中が暑くなることと、雨音も断熱材を入れていなければうるさいことです。

しかし、耐久性も高いし安価なため、家のカーポートなどに生活空間では無い場所での採用することをおすすめしております。

10.アスファルトシングル

 アスファルトシングルとは、アスファルトが主な原料の屋根材です。イメージとしては「防水シートが仕上げ材になった屋根材」です。
特徴としては、割れにくく・サビない・軽いなどのメリットがあります。最近ではおしゃれな模様のもあり、新築でよく使用されています。耐久性は、20年~30年です。ただし、屋根材に付着している模様の一部の石粒がポロポロ落ちて、雨樋の中に溜まってしまうことや、強風に耐え切れずでめくれが起きる可能性があります。

アスファルトシングルの場合は、屋根塗装はあまりおすすめできません。なぜなら、メンテナンスのためと思って行った屋根塗装が原因で、逆に雨漏り繋がる可能性があるからです。
そのため、アスファルトシングルの屋根の場合は、耐久性の20~30年使用したのちに、屋根カバー工法・屋根葺き替え工事のメンテナンス工事をおすすめしております。

11.陸屋根

 陸屋根とは、『屋上』のことです。BBQや洗濯物を干すなどでみなさんスペースを活用できることがメリットです。ただし、陸屋根は定期的な防水メンテナンス工事が必要です。なぜなら、水はけが悪く雨漏りなる可能性が非常に高いからです。そのため、防水工事は10~15年に、防水メンテナンスが必要となってきます。 にこにこ屋根板金では、防水工事担当の職人も在籍しておりますので、お困りの方は是非お声がけください。

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