屋根部分修理について

そもそも屋根の部分修理とは?

 部分修理とは、主に台風や地震などの影響で部分的に破損が生じた時に行う工事です。部分的な修理で済む分工事費も安く抑えられます。

また、部分修理の種類は様々で、例えば、1枚単位の瓦交換、屋根のひび割れを補修、屋根棟板金の交換など、部分的に交換するものは全て部分修理というくくりになります。

ただし、経年劣化による部分修理の場合は、たとえその箇所を補修しても、時期に他の場所も劣化による破損が想定されますので、そのような場合はカバー工法や屋根葺き替え工事などを行った方が良い場合がございます。

部分修理で問題ない屋根の症状

 基本的に、部分修理で問題ない屋根の症状は以下でございます。

チェックリスト

[  ]棟板金が少しだけ浮いている。
[  ]他は綺麗なのに、一部分だけカラーベスト(屋根材)がひび割れている。
[  ]数枚瓦の割れや剥がれがある。
[  ]漆喰が少し剥がれている。

以上のように、あきらかに部分的な破損の場合は、部分修理でも問題ないと言えます。ただし、見た目は部分的な破損でも、下地まで傷ついている場合がございますので注意が必要です。しっかりと点検させていただきますのでご安心ください。

当店ができる部分修理工事について

カラーベストのシーリング工事と差し替え工事

施工前
施工後

 カラーベストのシーリング工事・差し替え工事とは、カラーベストの一部分にひび割れが生じた際、剥がれ落ちてきた際にできる工事です。

まず、シーリング工事とは、一部分のひび割れの際にコーキング剤でひび割れた箇所を留めて修復します。(シーリング工事)

差し替え工事の場合は、新しい屋根材を取り寄せて取り付ける工事です。ただし、差し替え工事はどうしても漏水のリスクがあります。理由は、釘を抜くためリスクが発生するためです。そのため100%水が浸透しないという安心はありません。 将来的なことを考えるとカバー工法を行った方が、安全・安心です。

瓦部分交換

施工前
施工後

 瓦部分交換工事は、台風の後などに瓦が数枚だけ飛んだり、割れたりした場合に行う工事です。 瓦交換は1枚2000円~でもできますし、低単価で抑えられます。

ただし、築年数が経っているお家には、1枚単位の瓦交換は正直おすすめはできません。なぜなら、他の瓦も劣化しているケースが多く、すぐに他の箇所も強風等の影響により破損してしまうからです。

当店は、劣化状況から部分補修で良いのか、全体的に交換を行った方が良いのかを判断いたしますので、安心してお声がけください。

漆喰の塗替工事

施工前
施工後

 漆喰塗替工事とは、漆喰が取れている場合、剥がれている場合に行う工事です。塗り替えを行うことで、防水性能を高められることと、雨水の侵入を防ぐことができます。

ただし、 漆喰が剥がれているということは、雨水が中に侵入している可能性が高いということです。ほおっておくと、雨漏れに発展する可能性があります。

そのため、棟板金交換工事・棟板金下地交換工事や屋根葺き替え工事などを行うのも一つの手でございます。

棟板金交換工事・棟板金下地交換工事

施工前
施工後

 棟板金交換工事・棟板金下地交換工事は、棟板金が台風や地震の影響で、飛んだり・浮いたりした時に行う工事です。

この症状が出ている場合は、緊急性が高いため、早急に対処が必要です。早めのご連絡をください。

ほおっておくと、水が屋根の中に回ってしまい、防水シートがダメになったら、屋根カバー工法や屋根葺き替え工事を行わなければならないです。

台風の影響の場合は、火災保険が下りる可能性がございますので、相談されてみてください。

瓦棟の積み替え工事

 瓦棟積み替え工事とは、瓦棟がずれている時や、崩れている時、瓦棟の中の土が外へ流れている場合に行う工事です。原因は、経年劣化や台風の影響、そして地震による影響などで瓦棟がズレてしまいます。

ほおっておくと、ズレた隙間から雨水が浸入し雨漏りを引き起こします。そのため緊急性が高い工事と言えます。工事を行えば、防水性UPと耐久性も20年~30年は持つため、長年安心した暮らしができます。
また、台風の影響で破損した場合は、火災保険が下りる可能性がございますので、思い当たる節のある方は当店へお尋ねください。

破風板のカバー工法

 破風板のカバー工法とは、破風板が傷んできている場合、または、塗装が剥がれている場合に行う工事です。
新しい屋根材を上から被せる工事(カバー工法)のため、屋根塗装よりも耐久性が高くなります。破風板が傷んでいる場合、最初に塗装をご検討される方も多いですが、破風板はそもそも剝がれやすい部分でもあり、塗装ですと数年で剥がれてしまう可能性があります。 そのため、屋根の専門家から見ると屋根カバー工法を行った方が、耐久性の面から良いと断言できます。

破風板のカバー工法は、屋根工事・外壁塗装を行うタイミングで一緒にやった方が良い

 なぜなら、破風板のカバー工法工事は、必ず足場を組む必要があるからです。 そのため、屋根工事や外壁塗装工事の際の足場を掛けるタイミングで一緒に工事を行えば、1回分の足場代 約10万~15万円 の費用が節約できるからです。

庇のカバー工法

 庇のカバー工法とは、庇が劣化により雨漏れしている場合や鉄板がサビの影響で穴が開いている場合などにできる工事です。経年劣化によって、屋根材を留めている釘がサビで痩せてしまいます。すると、その隙間から水が浸入し、腐食や雨漏れの原因になってしまいます。

また、庇自体が落ちかけている場合は、いつ倒れてきてもおかしくありませんので、緊急性が高いと言えます。 カバー工法を行えば、耐久性もUPし20年は持ちます。

天窓の補修工事

 天窓の補修工事とは、天窓の周辺から雨漏れが発生している場合に行う工事です。天窓から雨漏りする原因は、経年劣化によりシーリング部分の割れや鉄板がサビから隙間ができてしまい雨漏りすることがあります。
また、結露が原因で天窓周辺のクロスの剥がれや、シミなどに繋がる恐れもあります。施工方法は、シーリング材で割れ目部分を補修する方法と新しい天窓を設置する方法があります。

【補足】天窓を「撤去・塞ぐ」というのも一つの手

 この仕事をしていると、お客様から「天窓を取ってください」というお声もよく聞きます。なぜなら、天窓は補修工事を行っても複数年でまた雨漏りが発生するリスクが消えないからです。そのため、天窓を活用していない方は、屋根カバー工法などで 取る・塞ぐ などの工事を行います。お客様のご状況によりますが、屋根の専門家からしても、天窓は長い目で見たら取った方が良いでしょう。

軒天の補修工事

 軒天の補修工事とは、屋根からの雨漏れ原因で傷んでいる、腐食している場合に行う工事です。 軒天から雨漏りする理由は、屋根からの雨漏りや雨樋のオーバーフローや結露など様々な理由があります。
軒天から雨漏りが発生している場合、当店では原因を調査することから始めます。 なぜなら、工事の順番を間違えるとすぐに再発する恐れがあるからです。 流れは下記になります。

軒天の補修工事の段どり

  1. まずは、軒天の雨漏りの原因を調査する
  2. 軒天の雨漏りの原因が、屋根からの雨漏れ、雨樋のオーバーフローだった場合、原因となる元をまず修理する。
  3. その後、軒天の補修工事ができる。

 以上のように、軒天の補修工事には、施工の順番があります。 そのため、軒天工事を行う前に、屋根雨漏れ修理や雨樋修理をご提案する時があります。

【補足】軒天の雨漏りの原因が結露の場合。

 軒天の雨漏りの原因が結露の場合は、軒天の補修工事だけでOKです。その際は、古い材料を撤去し下地を強化したのちに新しい材料を取り付けます。

谷樋の張替え工事

 谷樋の取り換え工事とは、谷樋と言われる屋根のV字になっている箇所が破損してしまい、雨漏り発生した際に行う工事です。サビなどの経年劣化やつなぎ目の破損によって雨漏りの原因になります。 また、落ち葉などのゴミが溜まってしまい、雨水がオーバーフローしてしまうこともありますので、定期的な掃除も必要になってきます。

谷樋の取り換え工事は、既存の屋根材によって工事方法が変わってきます。
例えば、
・あなたのお家の屋根が瓦屋根の場合は、谷樋の取り換え工事ができますし、費用面も抑えられます。
・あなたのお家の屋根がカラーベストの場合は、谷樋の取り換え工事をするよりも、カバー工法を行った方が良いという場合がございます。なぜなら、谷樋の取り換え工事をするためには、どうしても屋根の一部分を剥がさなければいけないからです。

私たち屋根の専門家から言えるのは、カラーベストを剝がすリスクを背負うのであれば、屋根カバー工法を行った方が良いと言えます。

ベランダ・陸屋根の笠木の取り換え工事

 ベランダ・陸屋根の笠木の取り換え工事とは、鉄板がサビている場合、下地の木が腐っている場合に行う工事です。
ほっておくと雨漏りの原因となり、ベランダの笠木から家の中に侵入し雨漏りする場合もあれば、軒天まで雨が侵入して下地から腐食する場合がありますので、早めに工事を行うことが重要です。

施工方法は、古い材料を撤去して、新しい下地材を取り付け新しい笠木を取り付けます。

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