屋根の寿命を延ばすための工事とは?

目 次

屋根に必要なメンテナンスは大きく屋根塗装、葺き替え工事、カバー工法があります。

屋根は、日々、紫外線や雨にさらされ、時間と共に劣化し、さらには、屋根の劣化を放置することで、雨漏りや各種性能の低下といった問題が発生します。

放っておけば放っておくほど、屋根を始め、住宅全体の寿命が短くなっていきます。
そのため、ある程度時間が経過すれば、住宅の寿命を延ばすためのメンテナンスが必要になります。

屋根のメンテナンスである、①屋根塗装 ⓶葺き替え工事 ③カバー工法について詳しくみていきます。

屋根塗装
屋根葺き替え工事
屋根カバー工法

加えて、保険、保証はどういったものがあるのかについてもみていきましょう。

屋根塗装をしたほうが良い屋根(家)とは?

屋根塗装とは?

既存の屋根の上から塗料を塗ることです。 色褪せてしまった屋根の美観を回復することが最も大きなメリットですが、塗料の中には遮熱効果や防汚効果を持つものもあり、選ぶ塗料によっては様々な効果が期待できます。

どのくらいの傷みの屋根に対して、屋根塗装が必要なのか?

まず、屋根塗装ができる屋根は、ストレート屋根(カラーベスト)、セメント瓦、モニエル瓦(乾式洋瓦)、金属系(ガルバリウム鋼鈑など)で、屋根塗装が不要な屋根は、粘土瓦(陶器瓦、いぶし瓦)です。

カラーベスト
セメント瓦
モニエル瓦
ガルバリウム鋼鈑

屋根は、劣化が進行する10年ほどで塗り替えるのが一般的です。

ただ、10年と言うのは目安にしか過ぎず、外壁に比べて屋根は、直射日光や風雨の影響をもろに受けるため、劣化のスピードは早まります。そのため、8年ほど経てば、塗装を検討し始めることをおすすめします。

こんな状態になったら塗り替え時期

特に注意しなければならないのが、屋根のひび割れ、ズレ、反りに関してです。
これらは雨漏りに直結する可能性があり、早急な対策が必要です。

ひび割れ
破損
色褪せ
こけ
かび
  • 金属部分に腐食がある
  • ひび割れなどの破損がある
  • カビやコケが発生している
  • 日差しの影響を受け、色褪せている
  • 屋根に触れたら違和感がある、または、ズレが生じている
  • 屋根が反っていて、隙間がある

腐食、カビ、コケ、色褪せなどはすぐにトラブルが起きる可能性は高くはありませんが、劣化の進行を早めてしまう危険性があり、定期的な確認、処置が必要です。

屋根に自ら登ることはせず、外からの目視で十分です。
屋根に登ってのチェックが必要な場合は、業者に任せましょう。

パミール屋根
(内部からめくれてくるのが特徴です)
レサス屋根
(無数のひび割れが特徴です)
コロニアルNEO
(ひび割れや反りが出てくるのが特徴です)
セキスイかわらU
(中から剥がれパキパキと割れてくるのが特徴です)
アーバニー
(強度が低く欠損やひび割れが多いのが特徴です)
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詳しくはこちらもご確認ください

にこにこリフォームが推奨する綺麗で長持ちさせられる塗料とは何か?

長持ちさせるためにできることはいくつかありますが、中でも最も重要なのは、下地処理の徹底です。下地がしっかりしていると、塗料の密着性が増し、結果として屋根塗装の持続力を高めることができます。

耐候性に優れた塗料を選択することが大切です。高品質な塗料は、紫外線や雨水の影響を抑え、塗膜を長持ちさせる効果が期待できます。

にこにこリフォームがおすすめする塗料は、主に関西ペイント、また、夏は涼しく 冬は暖かくなり光熱費が抑えられる塗料もあります。日進産業のガイナ、イーサンクのエシカルプロクールSi,Fです。その他気になる塗料がありましたら、ご相談ください。お客様のご希望に沿って選定いたします。

関西ペイント
日進産業
イーサンク

屋根塗装は、いくらくらい掛かるのか?

塗装を施す面積やひび割れや破損などがあれば補修しますので、金額は屋根の状態で変化します。一般的には約30坪の建物であれば、40~80万円(足場有)が相場です。

以下のような環境的要因においても塗装費用は変化します。

地域別影響
雪の多い地域屋根は板金屋根が主流で、環境により雪の滑りが悪くなります。潤滑性の高いウレタンシリコン樹脂などの塗料の使用が必要となり、塗装費用が高くなります。
雨の多い地域雨が多ければ弊害が出てき易く、防水効果の高い塗料や耐久年数の高い塗料の使用が必要となり、塗装費用が高くなります。
台風の多い地域屋根へのダメージが強く、塗装や修理の頻度が多くなります。塗装だけでなく修理も同時に行うことがあり、費用がかさみます。
海に近い地域金属製屋根は潮風の影響でサビ易く、塗装する頻度が早まります。塗装回数が増える程、将来的に掛かる塗装費用が高くなります。

屋根塗装でどのくらい(期間)保てるのか?

結論から言えば、屋根塗装の耐用年数は、約10年から15年です。

屋根は外壁に比べて、紫外線や雨風にさらされ易いため、劣化に注意が必要です。
そのため、建物の築年数や前回の塗り替えからどれくらい経過しているかを注視し、定期的に屋根の状態を確認することが大切です。

但し、屋根塗装の耐用年数は、塗料によっても異なるため、塗装時には業者から塗料について伺い、詳細を把握しておくのが良いでしょう。

にこにこリフォーム屋根塗装の施工事例はこちら

屋根塗装前
屋根塗装後
屋根塗装前
屋根塗装後
屋根塗装前
屋根塗装後

塗装の保証はこちら

葺き替え工事をした方が良い屋根(家)とは? 

葺き替え工事とは?

葺き替え工事とは、現状の屋根を全て撤去した後、新しい屋根に交換する工事のことを指します。

【葺き替え工事手順】

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既存屋根の撤去風景
下地の状況を確認
野地板(コンパネ)張替え
防水シート(ルーフィング)張替え
新しい屋根材を隙間なく葺き替え

現状の屋根を撤去し、野地板(下地素材)も張替えいたします。その後防水シートを施工します。
屋根の損傷や劣化により、塗装や補修工事では対応できない場合、葺き替え工事やカバー工法が行われます。

葺き替え工事は、主に、屋根全体を新しくする工事と、損傷の激しい部分だけを新しく取り替える工事の2つに分かれます。

どのくらいの傷みの屋根に対して、葺き替え工事が必要なのか?

屋根の葺き替えは、屋根材自体が傷んでいる、屋根の下の防水紙や下地合板(野地板)まで傷みがある、こういった場合は、履き替えをおすすめします。また塗装できない屋根もあるためメンテナンスには注意が必要です。、屋根リフォームの中で最も費用が掛かる工事です。

葺き替え工事と重ね葺き(カバー工法)を比べると、葺き替え工事は費用が高く、工期は長いですが、防水性、耐震性共に優れた工法です。
下地を含めた部分までメンテナンスでき、結果的に家全体を長持ちさせることに繋がります。

葺き替えを決める前に、きちんとしたリフォーム会社に既存の屋根の状態を点検してもらいましょう。雨漏りで木材が腐食していないか、直下の部屋にまで雨が浸透していないかなどを見てもらいましょう。

葺き替え工事は、いくらくらい掛かるのか?

屋根の葺き替え工事に掛かる費用は、30坪の住宅で60~200万円が相場です。

住宅の規模が大きく、屋根の面積が広い場合や、使用する屋根材によっては、相場よりも高額な見積もり金額を提示されることがあります。

屋根の張り替え費用の内訳は、足場代、古い屋根材の処分費用、部分取りかえ時には下地の補修費用などが含まれており、葺き替える屋根材にもグレードがあります。屋根塗装やカバー工法と比べて高額傾向にあります。下記の「自然災害に備える」という記事で屋根材の紹介をしています。

次のメンテナンスは?いつ?どのようにすれば良い?

屋根材は約20~30年を迎えると、耐久性が保てなくなり、割れや錆びが発生することが多いです。
これはあくまでも目安の年数ではありますが、屋根材の種類によって耐用年数に差が出ます。
さらには、塗装などのメンテナンスを怠ると耐用年数が短くなります。

また内部に敷かれた防水シート(ルーフィング)は20~30年ほどで劣化していきます。
そのため、次のメンテナンスは約20~30年で葺き替えやカバー工法、または、葺き直し(防水シートだけ交換などをお考えいただけるとよいかと思います。

*雨漏りなどがあれば早めの行動が必要です

メーカーも8年~10年の保証が多いため、葺き替え後、10年から15年後に屋根塗装をおすすめいたします。

カバー工法をした方が良い屋根(家)とは?

カバー工法とは?

カバー工法とは、屋根が2重になります。いまある屋根の上に屋根を作ることです。

【カバー工法の手順】

既存の棟を撤去します
唐草をとりかえます
防水シートを交換します
新しいケラバを取り付けます
新しい棟材を取り付けます
新しい屋根材を取り付けます
棟を取り付けます
完成

カバー工法は防水性能が向上します

既存屋根の上に防水シート(ルーフィング)を施工し、軽量の金属屋根を葺いていきます。
金属屋根(ガルバリウム鋼板)で仕上げることで、防水性、美感性と共に向上させられます。

にこにこリフォームで取り扱っている屋根材は屋根葺き替え工事をご覧ください。

どのくらいの傷みの屋根に対して、カバー工法が必要なのか?

まず、カバー工法ができる屋根とは、既存の屋根から雨漏りがないこと、屋根下地合板(野地板)が傷んでいないことが条件になります。

さらには、屋根材が割れている、屋根の下に水が入り込んでいる天井や屋根裏に雨漏りがあるなどの屋根には向かない傾向がありますが、不安な場合はお近くの工事店に自身の屋根がカバー工法ができるのかご相談ください。

しかしながら、野地板部分は屋根の下にあるものです。既存の屋根を取り外しての確認はしていないため、カバー工法を前提に進めながら葺き替え工事に方向転換する場合もございます。

ご注意点として、一度屋根にカバー工法を施せば、再度同じ工法は適用できません。
理由は、屋根の重量が増え、建物全体の構造に過度の負担を掛けることになり、安全性が保てなくなるためです。

カバー工法を施す前に

①屋根の上を点検し、屋根材の傷みがないかを確認

②雨漏りをしている場合は雨漏りしている箇所を確認し原因を探ります

③その上で、既存の屋根に問題がないことを確認いたします

これらの条件をクリアしている場合、カバー工法が行えます。点検なしに、業者からカバー工法を勧められた場合は、注意が必要です。

カバー工法は、いくらくらい掛かるのか?

30坪程度の一般的な戸建て住宅の場合、屋根面積はおよそ100〜120㎡となるため、工事費用は100〜150万円程度となります。
さらに、足場代として15〜20万円ほどが加算されます。

屋根の形状が複雑な場合や建物の高さによっては、足場代がさらに高くなる傾向があります。

カバー工法した屋根は、どのくらい保てるのか?

適切な施工で行われた屋根カバー工法の耐用年数は、一般的に20~25年ほどです。

葺き替え工事が通常2〜3週間程度掛かるのに対し、カバー工法は、工期を半分程度に抑えることができます。

また、既存の屋根材を撤去しないことから、工事中の騒音や粉塵も最小限に抑えられます。
このため、近隣への配慮が必要な住宅地でも、比較的スムーズに工事を進めることができます。

カバー工法の注意点は?

  • 既存屋根に不具合があった場合、簡単に修理できない

カバー工法を行うと、屋根内部の点検ができなくなります。
何故なら、カバー工法は新しい屋根を被せる工法であるためです。

仮に、既存の屋根に不具合がある場合、カバー工法完了後も下屋根のその不具合は進行し続けていく可能性があります。

  • 既存屋根に新規屋根を被せた2層構造により、屋根が重くなる

建物の重心が高くなると、揺れによる影響を受けやすくなり、耐震性は低下します。
屋根の重量が増えることによる耐震性の低下を抑えるため、カバー工法で使用する屋根材は軽量なものでなければならず、ガルバリウム鋼板といった金属屋根が代表的で、近年軽量な屋根材が開発されていますが、依然としてカバー工法で使用できる屋根材は限られています。

  • 火災保険が利用できない場合がある

火災保険は、損傷部分を元の状態へ戻す工事に対して適用されます。新しい屋根材を被せるカバー工法は、元の状態へ戻す工事ではないことから、注意が必要です。

まずはご契約されている保険会社へご確認ください。

  • 以後の修理やリフォームが高額になる可能性がある

カバー工事は一度しか行えないため、次のリフォームは葺き替え工事をするしかありません。

カバー工法を行った状態の屋根は、通常よりも一層多く重なっているため、二重となった屋根材を剥がす手間が掛かり、費用がかさみます。

カバー工法は、解体作業や撤去費用が発生しない分、費用は安くなりますが、前回のリフォーム時に古い屋根を取り外さなかった場合、次回のメンテナンス時あるいは家を解体する際に、撤去が必要になります。アスベスト含有屋根の場合でも同様で、結局はどこかのタイミングで屋根材を撤去しなければなりません。

次のメンテナンスは?いつ?どのようにすれば良い?

屋根葺き替え工事と同様、屋根材は約20~30年を迎えると、耐久性が保てなくなり、割れや錆びが発生することが多いです。
これはあくまでも目安の年数ではありますが、屋根材の種類によって耐用年数に差が出ます。
さらには、塗装などのメンテナンスを怠ると耐用年数が短くなります。

また内部に敷かれた防水シート(ルーフィング)は20~30年ほどで劣化していきます。

*雨漏りなどがあれば早めの行動が必要です

メーカーも8年~10年の保証が多いため、カバー工法後10年から15年後に屋根塗装をおすすめいたします。

自社工事保証

自社工事保証とは、リフォーム工事を請け負う会社が独自に出している保証のことを言います。

業者が独自に出しているとあって、業者により、保証基準や無償期間は異なります。
保証がない業者や、保証書等を発行しない業者もありますが、あくまでもサービスの一環として提供されているものです。
せっかく高いお金を払ってリフォームをするため、できる限り手厚い保証がある業者を選択したいものですよね。

保証書について、ポイントをご紹介します。

  • 工事の種類や材料の種類が記載されているかどうか
  • 保証年数が記載されているかどうか
  • アフターサービスが付いているかどうか

手抜き工事があっては、後々大問題に繋がる恐れがあるため、保証のしっかりした業者に依頼するようにしましょう。

にこにこリフォームの施工保証内容

にこにこリフォームのアフターサービス

アフターサービス一覧イメージ
無料定期点検実施しています!
(3年・5年・7年・10年)
写真を撮影し、お客さまに現状をお知らせいたします
ご希望の方はお申込みください
毎月「にこにこ♡通信」をお送りします
ひとつずつ丁寧に発送いたします
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公式ラインにて無料相談しています!お気軽に写真など送ってくださいね
にこにこリフォームをまだ利用したことがない方も大歓迎です!

屋根材メーカーによる製品保証

屋根材メーカーによる製品保証とは、屋根の葺き替え、カバー工法は、使用する屋根材にメーカー保証が付いていることがあり、もし、そのメーカーが販売している商品に不具合があれば、メーカー側が再工事の費用を保証することを言います。

屋根材メーカーの保証は、品質保証と美観保証の2種類があります。

  • 品質保証

屋根材に穴が開くなど、屋根としての機能を維持できない場合の修理保証。
美観保証よりも、保証期間は約3倍ほど長くなる。

  • 美観保証

屋根材の表面の色褪せや、石の脱落など、外観の美しさが損なわれた場合の修理保証。

ここで注意しなければならないのは、メーカー保証があると言っても、業者が適当に施工した後の不具合まで保証される訳ではないということです。

メーカー側は、保証条件として、施工方法や使用する部品を指定しています。
施工業者が条件を全てクリアしていなければ、保証が受けられなくなる点は要注意です。

メーカー保証の付いた屋根材を使用したい場合、メーカーが指定する施工店に工事を依頼しなければならず、業者選びの幅は狭まる可能性があります。

にこにこリフォームで取り扱っている屋根材のメーカー保証

第三者リフォーム瑕疵保険

第三者リフォーム瑕疵保証とは、工事業者でも屋根材メーカーでもない第三者による保証のことを言います。

第三者リフォーム瑕疵保証を扱うのは、国土交通大臣が公式に認定した会社のみです。

仮に、施工を依頼した工事業者が倒産した場合、第三者リフォーム瑕疵保証に加入していれば、屋根修理後の雨漏りや施工不良による再工事の費用を負担してもらえます。

にこにこリフォームも加盟しております。

無料お見積は、今すぐお電話を!
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